この人が語る 私の愛する画家(2) 「芦田淳 私とピカソ」

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服飾デザイナーの芦田淳は、一貫してエレガントな洋服を追求してきた。その芦田が若いころから、魂を揺さぶられ続けてきたというのが、パブロ・ピカソの絵だ。「彼の絵は、まさに西欧世界が生み出した天才の産物として、僕はいつも圧倒される」。洋服のデザイナーは、西洋が生み出した美学を徹底的に身に着けていなければならない。そんな信念を持つ芦田は、若いころから衣食住あらゆる場面で西洋式のライフスタイルを貫いてきた。そして、この美学をわが物とするにつれ、ピカソの偉大さが分かってきたという。
「どんなにピカソが絵の中で暴れまわっても、決して崩れないがっちりとしたものが、その絵を背後から支えている。子供が描いたようだとか、めちゃくちゃに筆を振り回しただけのように一見みえながら、絵として見る人を引き込まざるを得ない力を持っているのは、ピカソが誰よりも西洋の美学を体現した人だからだ」
さまざまに画風を変え、一枚の絵が出来上がった後もためらうことなく、描き直していくピカソの姿勢に、芦田はいつも勇気付けられるという。半世紀にわたってピカソを愛してきたデザイナーが、その思いを吐露する。

芦田淳さん(服飾デザイナー)

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