この人が語る 私の愛する画家(3) 「杉良太郎 私と安井曽太郎」

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時代劇の大スター、杉良太郎。一方で受刑者への慰問やベトナムとの文化交流など広範囲な社会活動も展開している。17年前から油絵も描き始め、展覧会に出品。受賞歴もある。そんな杉の「ただ一人の画家」は、近代日本洋画の巨匠・安井曽太郎だという。
「20年前まで、安井の偉大さを少しも理解していなかった」
実は、杉と安井には浅からぬ因縁がある。安井の夫人はまさんが、杉の大ファンであり、晩年実の親子のように親しくつき合わせてもらったという。「文吾捕り物帖」で一躍スターになった杉のことをはまさんは「文さん」と呼んでいた。知り合ってから20年、絵のことなど何の関心もなかった杉が絵を描き始めたとき、はまさんは「文さんが絵を描くようになったのかい」と驚いたという。以来、ボツボツと曽太郎のことを杉さんに語るようになった。杉さんも曽太郎が一枚の絵の完成に長時間をかけることなどに関心を持つようになり、夫人が語るその人柄に惹かれていく。
「描く姿勢が無の境地だ。これほど、純心に描く対象に向かった画家はいないのでないか」
「安井は、実に欲が深い。人物を描けば、その人のすべて、人生までそこに描きこんでしまう。安井によって描かれたら、もう他の画家はだれも描けない」
はま夫人を描いた安井の傑作を前に、杉にこのかけがえのない画家を語ってもらう。

杉良太郎さん(俳優)

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