「天平のこころ輝いて ~第62回 正倉院展~」

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秋の奈良を彩る一大イベント「正倉院展」。第62回を迎えた今年は、平城京遷都1300年を記念し、特に人気の高い宝物の数々が公開される。中でも注目を集めるのが、世界で唯一現存する「螺鈿紫檀五絃琵琶」。インドなどで採れる紫檀の木や、アフリカ西海岸産と思われるタイマイなど、世界各地の材料を使い、螺鈿細工には当時日本にはなかった高度な技術が駆使されている。
さらに今年は、正倉院誕生のきっかけを作った光明皇后の1250回忌にもあたり、皇后が納めた薬の目録「種々薬帳」が公開される。記載された60種類の薬は東南アジアからロシアまで広範囲から集められたもの。庶民を病から守るため力を尽くしていた光明皇后の思いを今に伝えている。
その他にも、平城京では、美術工芸品を輸入するだけではなく、日本人の手で作り上げようとする旺盛(おうせい)な意欲があった。当時、輸入された工芸品に使われていた紫檀などの高級素材は、日本では入手できなかった。平城京の職人たちが国産の木材を紫檀に似せるために行っていた「ひと手間」とは何か?国産の宝物に込められた平城京の人々の思いに触れる。

浅野温子さん(女優)
内藤 栄さん(奈良国立博物館 工芸考古室長)

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