「夢の国芳 傑作10選」

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江戸後期、武者絵で人気を集めた浮世絵師、歌川国芳。しかしその魅力は美人画や風景画、風刺画に戯画まで、なんでもござれの多彩さにある。
デビュー作となった水滸伝シリーズでは全身に細かな彫り物をものした豪傑たちを描き、江戸っ子の間に彫り物を大流行させた。風景画では、貪欲に研究していた西洋画の陰影表現を取り入れ、浮世絵と西洋絵画の技法を織り交ぜた独創的な浮世絵も残した。三枚続では、横長の画面を活かした大胆な構図で、江の島をまるで生き物のように描き出した。
さらに町娘の乙女心を少女マンガのように表現した美人画、洗練された着物の意匠でファッションデザイナーの片りんを見せる美男画まで。まさに江戸のマルチクリエーター!!
そして真骨頂は、幕府を痛烈に揶揄(やゆ)した風刺画。取り締まりの一枚上を行くひねりの効いた絵で時の将軍までも鋭く風刺し、江戸っ子の大喝采を浴びた。
国芳は常に庶民の中に身を置き、江戸が江戸らしかった最後の時代を駆け抜けた。
今回は、皆さんもあまり知らない傑作10点を選りすぐり、これまでにない新鮮な国芳像を、疾風のごとくお届けする。
出演
篠田正浩さん(映画監督)

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