「彫刻家 保田春彦 ~生老病死のアトリエ~」

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齢(よわい)77歳にして2000点の裸婦デッサンに挑み、病に倒れたあとは闘病する自分や患者たちのリアルな人間群像を描き続ける芸術家がいる。
現代日本を代表する彫刻家の1人 保田春彦81歳。
パリでザッキンに学んだ保田は、ヨーロッパの都市や建築をモチーフに、鉄を素材にした抽象彫刻で独自の世界を構築してきた。
2000年、保田に転機が訪れる。イタリアで結婚し40年連れ添った愛妻シルヴィアの死。
彫刻家だった妻の遺品を整理する中で保田は彼女のおびただしい素描に目を奪われ、裸婦の素描を始める。
ひたすら女たちを描き続け、裸婦デッサンは2000点に達した。妻の死に続き、再び保田に試練が訪れる。
突然の病が襲い、左半身の自由を奪われる。しかし、それでも保田は制作をやめなかった。
「脳梗塞自画像」などの「闘病シリーズ」。「人間末期老残の顔無残」と書きこまれた醜くゆがんだ老人の顔、リハビリ中の患者、介護する者たち、病院内の人間群像が時にかしゃくなく、時にユーモラスに描かれる。
誰にも訪れる「生老病死」という人生の困難に立ち向かい「老いのツッパリ」と称して創作を続ける保田春彦。
大磯のアトリエに保田の制作現場を訪ね、保田の芸術と人間探求の挑戦に迫る。
出演
酒井忠康さん(世田谷美術館館長)
窪島誠一郎さん(信濃デッサン館館主)

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