「よみがえる地底の記憶 ~世界記憶遺産・山本作兵衞の炭坑画~」

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今年5月、ユネスコの世界記憶遺産(Memory of the World)に、炭坑の仕事や暮らしを描いた山本作兵衛(明25~昭59)の絵画や日記など697点が、日本で初めて登録された。「ツルハシで石炭を掘り出す上半身裸の男女」「ガス爆発事故」など坑内での様子から、「男女混浴の入浴」「炭坑を訪れた軽業師」といった日常の暮らしまで、味わいのある画風で描かれている。労働者の視点から炭坑の生活史に初めて光を当てた “炭坑(ヤマ)の記録画家”と評される。
山本作兵衛は、日本の石炭産業の中心だった福岡県筑豊地方の炭坑で、半世紀にわたって働いた後、閉山により警備員となった66歳から炭坑の絵を描き始めた。92歳で亡くなるまでに描いた絵は2千枚とも言われる。アンネの日記やベートーベンの直筆楽譜などと並んで、一地方の一炭坑労働者の絵や日記が国際的に認められたことになる。
山本作兵衛の絵の何が人々をひきつけるのか。50年近く作兵衛の絵を世に広める取り組みをしてきた画家の菊畑茂久馬さん(76)は、その絵を「既存の美術作品にはない、原初的な力があふれている」と語る。番組では、山本作兵衛の人生をたどり、絵に込められた思いを探るとともに、美術的側面からその魅力に迫る。
出演 菊畑茂久馬さん(画家)

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