「“王侯”はどこから来たのか ~南蛮美術の最高傑作を探る~」

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この秋、およそ400年前に描かれ、今は別の美術館に所蔵されている1対の屏風(びょうぶ)南蛮美術の傑作「泰西王侯騎馬図屏風」が対面する。描かれているのは、立派な甲冑(かっちゅう)武具に身を包み、堂々たる体躯(たいく)のアラビア種の馬にまたがる王侯たち。屏風の片方では、王侯は対になって勇ましく剣をかわし、別の方では堂々と正面を見据えている。鮮やかな色彩と、巧みな立体表現で王侯たちを迫力ある姿で捉えた最高の騎馬図と言われる。しかしこの屏風は誰が、何のために、どのように描いたのか、謎に包まれている。さらに、この二つの屏風は数奇な運命をたどっている。長崎で描かれたとされる屏風だが、その後会津の城に運ばれている。その後片方は、戊辰(ぼしん)戦争の際に、「維新の十傑」の一人、前原一誠の手に渡り山口県萩市へ持ち出され、もう一つは会津松平家の子孫に受け継がれながらも、第2次世界大戦中に東京大空襲に遭(あ)うことになる。
番組では、最新の科学調査から明らかになった新発見を含めて、「泰西王侯騎馬図屏風」の実像と流転の物語に迫る。
出演 夢枕獏さん(作家)

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