「人と土と空の物語 彫刻家・佐藤忠良がのこしたもの」

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取り立てて目をひくような美男美女ではなく、派手な身ぶりもないその彫刻は、街角で、公園で、行きかう人々を見守るように、いつも自然にそこにある。
昨年3月、98歳で逝去した彫刻家・佐藤忠良(1912-2011)。朝8時から夜8時まで、70年間、毎日、粘土を手に追い求めたのは、木々や山がそこにあるように、“ただそこに自然にいる人間の姿”だった。
「日本人の手により日本人の美が表現された初の彫刻」と高い評価を得た「群馬の人」、代表作「帽子・夏」など彫刻史に残る作品を次々と発表。日本人として初めてパリ・ロダン美術館で個展が開催されるなど、世界的に高い評価を受けながら、自らを「生涯一粘土職人」と呼び、文化功労賞などあらゆる賞を辞退した。「芸術とは本来“ふつう”のもので、愛情と同じように、特別な存在ではない」と、愚直に、無名の人々の姿を彫り続けた。
東日本大震災から一年。宮城を故郷に持つ一人の彫刻家が生んだ飾り気のない人間像は、“ただ人がそこにいることの尊さ”を静かに語りかけてくる。
番組では、佐藤の作品や生き方を見つめ、今、私たちが取り戻すべきかけがえのないものとは何なのかを考えたい。
出演 柳田邦男さん(ノンフィクション作家)佐藤オリエさん(女優)安野光雅さん(画家)笹戸千津子さん(彫刻家)

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