「近代デザインの開拓者 浅井忠」

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黒田清輝とともに日本近代洋画の父と称される画家、浅井忠(あさい・ちゅう1856-1907)。田園風景を情感豊かに描いた“風景画の巨匠”として数々の名作を世に残した。しかし、晩年、日本の近代デザインの開拓者になったことはあまり知られていない。
明治35年、46歳の時、浅井は、突如、将来を嘱望されていた東京美術学校を辞し、京都に移住。グラフィックデザイン、工芸デザインという未曽有の方向へ大きくかじを切る。彼のデザインは百点以上にものぼる。
浅井が取り組んだのは「和とモダンの融合」。西欧から持ち帰ったアール・ヌーボー様式と、琳派に代表される和の装飾美を独自の形で融合させた斬新なデザインは、第一線で活躍する現代のデザイナーたちをも刺激し続けている。
彼はまた京都の工芸家たちと組んで研究団体を設立し、若い才能を育てるとともに、京都工芸界全体を改革する活動を展開。単にデザイナーとしてだけでなく、プロデューサーとしても活躍した。
まだデザインという分野に重きを置かれていなかった明治時代。浅井は、デザインを通して何を目指そうとしたのか?最新の研究成果を元に、デザイナーとして生きた浅井の知られざる才能に迫る。
出演 クリストフ・マルケさん(日仏会館・美術史研究者)

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