「横山大観を支えた匠たち」

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近代日本画の巨匠、横山大観(1868-1958)。その代表作が、長さ40メートルに及ぶ長大な絵巻、「生々流転」。千変万化する大自然の姿を描き出した水墨画の傑作である。その大観の技を、陰で支えた職人たちがいた。
越前の和紙職人、岩野平三郎は大観の厳しい要求に応えるべく、新たな和紙の開発に邁(まい)進した。「生々流転」では、大観は最終的に和紙を退け、絹地を選んだが、和紙開発の試行錯誤は、巨大壁画「明暗」に結実する。
「生々流転」を描き出す大観の変幻自在な筆さばき。その筆を一手に引き受けたのが、筆職人、宮内市松である。市松は、大観の好みを徹底研究し、大観専用の筆として、ムササビの毛を混ぜた腰の強い筆「大観清賞」を作り上げた。
また、40メートルの「生々流転」をすべて表装したのは、表具師の寺内新太郎だった。大観は画室に誰も入れたがらなかったが、寺内は例外。ほとんど弟子のような存在として、自由に出入りできた。
番組では、傑作絵巻「生々流転」を中心に、横山大観と、その技を陰で支えた3人の匠たちとの交流を描く。
出演
荒井経さん(東京芸術大学准教授・画家)

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