「ふたりの“キャパ”」

google

兵士が銃で撃たれる瞬間を捉えたと言われる「崩れ落ちる兵士」。ノルマンディー上陸作戦の最前線を命がけで撮影した「Dディ」など、戦争の現実をカメラで追い続けた「ロバート・キャパ」。世界で最も偉大な戦場カメラマンと称されるその名が、実はある二人のカメラマンが、成功を夢見て作り上げたものだったことはあまり知られていない。
キャパの本名はアンドレ・フリードマン(1913-1954)。駆け出しのカメラマンだった頃、雑誌社に写真を売り込むため、ある戦略を思いつく。それは、ロバート・キャパという架空のカメラマンを作り出し、その名前で写真を発表するというものだった。やがて、世界にその名をとどろかせる“キャパ”。しかしその戦略は、ある人物の存在なしには成し遂げられなかったといわれている。“キャパ”の恋人であり、“キャパ”の写真にも大きな影響を与えたといわれる、ひとりの女性戦場カメラマン。
“キャパ”の名が伝説となる一方で、その女性は、戦場で命を落とし、歴史の舞台から忘れ去られていった。しかし近年、ようやくその作品に光が当てられるようになり、今、横浜美術館で、ふたりの大規模な写真展が開かれている。番組では、日本初公開を含む貴重な写真を紹介、これまでにない視点から、伝説のカメラマン“ロバート・キャパ”の実像に迫る。
出演 森達也さん(映画監督・作家 明治大学特任教授)

広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする