「大衆を魅了する美 川端龍子」

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文化勲章を受けた日本画の巨匠でありながら、いつも大衆をあっと驚かせ、大衆を唸(うな)らせる絵を目指した画家、川端龍子(1885-1966)。川端の絵の特徴は3つある。(1)絵が巨大(横幅7メートル以上の作品が数多い)(2)時代を映す(話題の出来事からインスパイアーされた絵が多い)(3)奇抜な発想(リアルな具象画なのに実際には有り得ない光景が広がる)。例えば、鎧(よろい)武者の源義経がなぜか砂漠のラクダの群の中に座る絵、『源義経』。また、中国の山を飛ぶ巨大な戦闘機がなぜか透明の機体である『香炉峰』や、バナナなどの南洋植物の上になぜか雪が積もっている『炎庭想雪図』などの奇想の絵。また金閣寺放火事件から生まれた『金閣炎上』、中尊寺のミイラ調査から生まれた『夢』など、ニュースから発想された絵も多い。川端は、従来の床の間向きの花鳥風月の日本画を排し、これからは展覧会で大衆に見せるための日本画“会場芸術”の時代だと訴えた。川端の、巨大で、話題となる、奇抜な絵。それは、展覧会で広く大衆に訴えかけるためであった。番組では、幅広い大衆的人気を誇った川端龍子の巨大な奇想の絵を紹介する。
出演
牧 進さん(日本画家)

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