「孤高の画家  夢を紡いで ギュスターヴ・モロー」

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宝石細工のように繊細で美しく、妖艶な作品で知られる画家ギュスターヴ・モロー(1826~1898)。19世紀後半、パリの画壇で注目を集めながらも、アトリエに引きこもり、一人制作に没頭した。
自分の作品を後世に残すため、みずから自宅を美術館に改修して国家に遺贈。それが世界初の国立の個人美術館、ギュスターヴ・モロー美術館となった。そこに遺された膨大なスケッチや資料には、幻想的な作風からは想像できない緻密な計算と気の遠くなるような作業の跡が刻まれている。また、アトリエに“隠遁”しながら、いかに時代の最先端の情報を得て、絵画に取り込んでいったかも近年の研究で明らかになってきた。
ヨーロッパの歴史の中で育まれてきた絵画の伝統と、新しい時代に向けて大きく動き始めた芸術の流れ。そのはざまにあって、揺れ動くモローの姿がこのコレクションを通して見えてくる。奥の棚からは現代の画家が描いたような理解不能な作品も発見された。
今回は、モロー美術館と、モローが晩年教授職を引き受け、若手の育成に励んだ国立美術学校を現地パリに取材し、謎の多かったモローの画業に迫る。美術史家・森村泰昌さんが同じ芸術家としての目線で推理する新しいモロー論にも注目!

※ギュスターヴ・モロー美術館は現在改修工事のため休館中。12月下旬に公開。2014年秋には1階部分に新しい展示室がオープン予定。
出演
森村泰昌さん(美術家)
マリー=セシル・フォレストさん(ギュスターヴ・モロー美術館 館長)ほか

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