「祈りの仏画 鈴木空如と法隆寺金堂壁画」

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明治から昭和のはじめにかけ、失われゆく古い仏画をありのままに模写し、後世に伝えようと格闘した仏画師・鈴木空如(1873~1946)。日清戦争に出征。
九死に一生を得た後、描いた仏画は生涯、五千尊に上る。中でも最大の画業は、法隆寺金堂壁画12面の原寸大の模写を単独で生涯三度も行っていることだ。
生前の空如は、画壇とは一切かかわりを持たず、展覧会に出品することもしなかったゆえ、その名はほとんど知られていない。しかし、昭和24年に法隆寺金堂の火災による壁画の焼損後、にわかに脚光を浴び、昭和42年に行われた再現模写事業にとって、空如の模写は貴重な資料となった。
近年は、ふるさとの秋田・大仙市が大規模な研究調査を実施、その芸術性が認められ、再評価が急速に進みつつある。
この春、空如の母校である東京藝術大学の美術館で開催される「法隆寺展」では、空如の金堂壁画模写が目玉として登場する。世俗の名誉から離れ、信仰を支えに、ひたすら古い仏画を世に伝えることをみずからに課した空如。今、あらためて見直される画業と生涯を、法隆寺金堂壁画の模写をとおして見つめる。
出演 有賀祥隆さん(美術史家)
みうらじゅんさん(イラストレーター/仏像仏画マニア)

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