「どこまでも新しい絵を作りたい~菱田春草~」

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明治の西洋化の荒波の中で、新たな日本画を創造するために、実験に次ぐ実験を重ね、問題作を世に問い続けた画家、菱田春草(1874~1911)。2年前から春草作品の科学調査が行われ、西洋絵具を使用したという新たな事実が分かった。
20代には、日本画の命と言われてきた輪郭線をなくし、世間から嘲笑された、いわゆる「朦朧体(もうろうたい)」の実験。30代に入ると、鮮やかな色彩を獲得しようと、西洋絵具を使用する実験。晩年には、背景を一切なくし、琳派の伝統を意識した装飾絵画の実験。常々「どこまでも新しい絵を作りたい」と言っていた菱田春草。今では、近代日本画を代表する名作として知られる、「落葉」や「黒き猫」も、こうした実験のあげく、最晩年に生まれた作品である。番組では、主に重要文化財となっている代表作を取り上げて、菱田春草が試みた実験の意味を明らかにしながら、近代日本画が誕生するまでの軌跡をたどる。
出演
宮廻正明さん(日本画家、東京藝術大学教授)
荒井経さん(日本画家、東京藝術大学准教授)
鶴見香織さん(東京国立近代美術館主任研究員)

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