「レオナルド・ダ・ヴィンチ 幻の戦争画大作」

google

去年の春、一枚の絵を見るために世界中から多くの研究者たちが、フィレンツェに集まりました。その絵とは、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の戦争壁画の大作、その下絵と考えられる油彩画でした。その作品は「タヴォラ・ドーリア」(ドーリア家の板絵)と呼ばれ、16世紀初頭に描かれた戦士たちの戦いの図といわれています。
レオナルドが壁画に取り組んだのは、「モナリザ」と同じ円熟期。
描かれているのは、フィレンツェが宿敵ミラノを破った「アンギアーリの戦い」です。
当時のフィレンツェ政庁舎であったヴェッキオ宮殿の大会議室の壁を飾るはずでした。
しかもその横には、ミケランジェロが別の戦争画を描くことにもなっていました。
二人の対決は、話題を呼び、”世界の学校”とまで言われます。
果たして、レオナルドは、どのような絵を描こうとしたのでしょうか。下絵や素描、レオナルドが書き残した手稿を基に、絵の謎に迫ります。
さらに好奇心と探究心が人一倍強い天才レオナルドは、壁画の製作に取り組みながら、その一方で人体解剖や治水事業などにも挑んでいました。実はそうしたさまざまな科学的な研究は、ダイナミックでリアルな絵画表現を実現するために欠くべからざることでもあったのです。
情熱をかけ新たな表現に挑んだ戦争画の大作、なぜ完成しなかったのか、そして原因はどこにあったのか。しかし後世の画家たちは、下絵から何かを学ぶために、たくさんの模写を残しています。その魅力はどこにあったのでしょうか。
レオナルド・ダ・ヴィンチの集大成になるはずであった幻の戦争壁画「アンギアーリの戦い」。今もなお、人々を引きつけるその魅力のすべてに迫ります。
出演 樺山紘一さん(歴史学者 印刷博物館館長)
アレッサンドロ・ヴェッツォージさん(レオナルド・ダ・ヴィンチ理想博物館館長)
ジョヴァンニ・チプリアーニさん(フィレンツェ大学歴史学教授)等

広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする